
『出題の順序が混乱を招く』
まず、最初の微分の使い方の解説、これは実にいいです。
微分がまるで理解できなかった私もすぐに「道具」として微分を使いこなせるようになりました。
解説、これも悪くはないです。たまに図解が離れたページにあって、
存在を知らないまま必死で文章のみで理解しようとして時間を浪費することもありますが
学習する上で致命的にわかりにくい、というほどの障害はありません。
困るのは、出題の順序です。
そのテーマで学習したことを定着させるための問題に、遙か先のテーマで学習する知識を
必須とする問題が出題されることがしょっちゅうあります。
まず問題を見て、意味がわからない単語混じりの文章を必死で考えて解こうとして、
これは解説を見て学習すべき問題なのかと思って解説を見ると、単語の意味の解説がありません。
一応それなりに前後の文脈から言葉の意味を理解できないこともないですが
たった一問を理解するために下手をすると数時間を費やすことになります。
何時間も頭をフル回転させて、何とかかんとか理解して次の問題に移ろうとすると
解答の最後に、今解いた問題が遙か先の単元で学習する内容である旨が書いてあります。
つまり、本来の順番で学習すれば何の苦もなく解けた問題を理解するために
私は数時間を費やしてきた、ということになります。
既に大学などで経済学の基礎を学んだ方にとっては問題にならないのでしょうが、
私のようにこの本で初めて経済学を学ぼうという人にとっては理不尽きわまる形式です。
このシリーズの他の科目の本は、初めて学ぶ人手も順を追って身につけられる形だったため、
この本も同じだと思って学習を始めると、大変な時間のロスが生じることになります。
この本で初めてミクロ経済学を学ぼうという方は、わからない問題が出たら
解説すらとばして後回しにする、ということを前提に勉強すべきです。
もしこのシリーズにこだわりが無いのなら、いっそのこと他の参考書を使った方が良いかもしれません。